食品安全マネジメントシステム構築の進め方
1.要求事項と現状のギャップを知ろう
カレーライスを作るとします。あなたはレシピを見て必要な材料を確認します。そして冷蔵庫に何があるかを確認して、買い物に出かけるのではないでしょうか?
マネジメントシステムの構築も同じです。まずは、規格の要求事項が何かを確認し、現状の手順書や記録の構築状態を確認して、その差分を埋めることから始めます。
下記からチェック表をダウンロードして確認してください。
・FSSCで必須の文書記録チェック表
2.規格の意図が理解できるまではアレンジしない
カレーライスの隠し味にチョコレートやはちみつを入れるといい、とか2製品のルーを混ぜた方がおいしくなるなどを聞いてやってみたことのある人もいるかもしれません。しかし、一番最初からアレンジをしてしまうとベースとなる味がわからなくなります。「いい」と言われると人は、つい試してみたり、“やらなければいけない”と思い込んでしまうものです。
料理も最初からアレンジすると本来の味がわからなくなるように、マネジメントシステムも最初からアレンジすると、運用しづらい仕組みになってしまうことがあります。例えば、「外部内部の課題を整理するのにはSWOT分析が効果的」「マネジメントレビュー会議を年1回開催しなければならない」などと聞いてしまうと、やらなければならないことのように思い込んでしまい、その結果重たいシステムにしてしまうことがあります。本来マネジメントシステムの要求事項は、食品メーカーとして当然やるべきことが書かれているだけです(内部監査を除く)。外部内部の課題の整理をやらずに存続できている組織はないし、経営者から指示が出ていない組織もないのです。まずは規格本来の要求事項を理解するためにも、最初は必要最低限のしくみを構築しましょう。
3.スケジュールに基づき進捗管理を実施する
カレーライスは、手順通りに作ることがおいしく、そして短時間で作るコツです。思い付きで作ると、じゃがいもに芯が残ったり、カレーがしゃばしゃばになったりします(一旦火を止めてからルウを入れることがとても大切です)。
マネジメントシステム構築も同様にもできるだけ負担を小さくし、計画通りの期間で構築するための手順があります。規格要求事項に足りない要素をどの順番で構築していくのか、時間の要する要素は何かを把握して計画することで、負荷の最大値を下げることができます。
どのようなプロジェクトでもそうですが、何を、いつまでに、誰が実施し、どのように出来栄えを確認するのかを決めておくことが大切です。
事務局が実施すべきことは、プロジェクトの進捗管理です。次回のミーティングで確認するのではなく、適度な間隔で進捗状況や問題点を確認しておくことが効果的でしょう。
下記から構築スケジュールのイメージをご確認ください。
・FSSC構築スケジュール