当社コンサルティングの考え方
マネジメントシステムは事業継続のためのシステム
日本には100年以上続いている企業が10万社以上あります。日本ではどの町にでも「創業○○年」という老舗の店が見られますが、これは世界的に見るとかなり異例です。ちなみに韓国には100年以上の歴史のある会社は1社もありません。
「千年、働いてきました」(角川oneテーマ21 野村進 著 2006年)によると100年以上続いている企業の共通点として下記をあげています。
@理念を守る
A時代の変化に柔軟に対応する
B外部から優れた人材を受け入れる
つまり事業継続していくための条件として
@明確な理念が設定され、従業員に周知されている
A時代の変化に対応できるシステムが構築されている
Bどのような人材が必要か明確になっている。
と言い換えることができるでしょう。
実は、この条件を見事に表現しているのが、ISOマネジメントシステムの要求事項なのです。FSSC22000は、食品安全のマネジメントシステムであるISO22000をベースとしています。
食品安全マネジメントの導入はHACCP義務化や顧客要求をきっかけとされている組織様も多いと思いますが、事業継続、顧客満足の向上という“義務”のその先にある価値に目を向けてみることが今求められています。
「何とかなっている」は「次を考える」ためのメッセージです
5年、10年先の次世代への継続を視野に入れて、会社の仕組みを考えてみませんか?
「明日も分からない時代に何を言っているんだ」と言う方もいらっしゃいます。会社をとりまく環境は日々変化しています。その変化に翻弄されて経営しますか?それとも変化に強い仕組みを作りますか?
特殊な技術・技能をもつ一部のメンバーに頼っていませんか?残念ながら人間は歳を取ります。永遠はありません。その人たちが抜けたときの対策は十分ですか?
そのときになって考えるのもひとつの方法ですが、そのときに考えたものが最高のものになる確率は低いでしょう。リスクヘッジとしてマネジメントシステムという便利なツールを今から活用されてはいかがでしょうか?
今日を変えれば明日が変わる。明日が変われば未来が変わる。今日が昨日と同じなら、同じ明日が訪れます。
一回の失敗が企業の存続を危うくする時代です
2000年の雪印乳業の食中毒事件以降、消費者の食品安全に対する要求は高くなりました。一昔前ならば取引先に「ごめんなさい。良品と交換します」といえば済みましたが、現在は商品自体に問題がなくても賞味期限や原材料の表記ミスでも新聞への謝罪広告が必要な時代です。
新聞への謝罪広告がいくらかかるかご存知ですか?
全国紙ですと5cm×2段(約6cm)で50〜180万円ほどかかり、有力紙5紙に出すだけで約600万円かかります。
商品の品質は中味だけではありません。パッケージから表示、賞味期限や機能性に関わる裏づけ情報を含めて食品の安全安心をシステムで考える時代になりました。
みなさんの会社はその準備ができていますか?将来のリスクを減らしておくこともコストダウンのひとつです。リスクヘッジはこれからの事業継続を考える上で、外せない要素です。
あなたの車にハンドルはありますか?
バス等いろいろな種類がありますが、構成要素は同じです。エンジン、ハンドル、タイヤ、シャーシ、ブレーキ・・・
人間もそうです。様々な人種、いろいろ文化・言語・宗教がありますが、人を構成する要素は、脳、心臓、肺、脊椎、目、手足、爪・・・など全て同じです。
「食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)を取り入れると、画一化した仕組みになってしまう」と言う人がいます。また「うちの製品は特殊だから食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)にはなじまない」という人もいます。本当にそうでしょうか?企業を構成する要素も実は全て同じなのです。会社の方針を決めること、責任と権限を明確にすること、製品製造に必要な情報を明確にすること、購買先の管理方法を定めること、不具合品が発見された場合の処置方法を決めておくこと など・・・こういったどの企業にもある(またはあるべき)活動を要求事項という形で表したものが「食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)なのです。
「食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)」は70カ国以上から、流通業者や専門家が集まって議論し、消費者が求めている要素を集め整理したものを規格化したものです。したがって、この規格を参考に会社の仕組みを考えることは「社会の期待に応えている企業」としての条件を整えることになります。
私は、せっかく世界の専門集団が作ってくれた規格を活用しない手はないと思います。「食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)」をベースにみなさんの会社にあった仕組みを構築することを提案します。
ちなみに仕組みを構築するとは、みなさんの活動を一度文字にしてみることだと思ってください。文字にすることで仕事のやり方が共有されます。そして違和感が起これば、それは改善の始まりです。「食品安全マネジメントシステム(FSSC22000)」の仕組みを活用しながらみなさんだけのオリジナルな仕組みを構築しましょう。
認証を取ることを強要はしませんが、推薦します。なぜならば、〆切は活動を進めるための最大のツールだからです。そして定期的に訪れる審査は会社にシステムの見直しの機会と緊張感をもたらします。常に見られていることは改善を促すエネルギーになります。
今、コンサルティングに求められているのは知識ではない
現在のコンサルタントに求められている能力は、@専門性A引き出す能力B伝える能力です。これまでのコンサルタントは、過去の成功体験に基づきその方法を”教える”ことで企業の経営をサポートできていました。これは経営における「唯一の答え」があったからです。
しかし現在は企業の価値やニーズが多様化し、「決まった答えのない時代」と言われています。残念ながら同じ方法がたくさんの企業にマッチするという時代ではなくなりました。企業が求めることは、他社の成功事例ではなく、自社が成功するための方法を見つけることではないでしょうか?
@専門性
その業界や製品特性に最も詳しいのは誰でしょうか?もちろん企業のみなさんです。コンサルティングを行う上でもその立場は変わりません。コンサルタントに求められているのは、その業界や製品特性に対する価値観や共通言語を理解していることです。
食品業界が医薬業界と並ぶほど専門性の求められる業界だったとは、審査員になるまで知りませんでした。衛生管理や安全性、嗜好性など、他の工業製品にはない特性があり、この特性に対するバランスを理解することが他の業界出身者には難しいとされています。食品業界出身である私は、ベースとなる食品に対する共通の価値観や言語を理解していると言う意味で安心感を持っていただけると考えています。
A引き出す能力
「決まった答えのない時代」に答えを持っているのは誰でしょうか?それは企業のみなさんです。お客様のニーズや期待にどう対応すればいいのか、実はみなさんの中に答えがあります。答えは一つではありません。他企業から見れば「そんなことで」「そんなに手間をかけて」と思われる方法が、みなさんには一番しっくりいくということがあります。
コーチングでは、下記の立場を尊重します。
1.相手の可能性を信じる(当事者が必ず答えを持っている)。
2.人それぞれに最もやりやすいやり方がある。
3.答えにたどり着くためにはパートナーが必要
みなさんが納得できる対応方法を引き出すためには、信頼関係と適切な“問い”が必要です。そしてコンサルタントが答えを押し付けないことが大切です。過去の成功事例が今も通用するとは限りません。
今のコンサルタントに求められている立場は、一緒にゴールを目指し、適宜アドバイスをしながらもそのことにこだわらない、みなさんの答えを引き出すことを常に感がることです。活動を通じて、組織の方に問題解決力を高めてもらうことを常に考えて関わることが大切だと考えています。
従って、その時には予想以上に時間がかかったと思われるかもしれませんが、後で活動を振り返るとムダなことは何もなかったと気づくでしょう。
B伝える能力
人は専門家になると、自分の立場を忘れがちです。大学の授業がおもしろくないのはどうしてでしょうか?それは大学の先生は知識は豊富ですが、伝える能力を磨いていないからです。知識があることとその知識を分かりやすく伝えられることは別の能力です。
伝えたいことは一つでも、その理解の仕方は人それぞれです。私のセミナーに参加してもらうとよくわかるのですが、私より参加者の方がよく話します。双方向のコミュニケーションを大切にしています。実は「伝わる」ということは、相手に「自分の言葉で話してもらう」ということです。
「朝礼で繰り返し言っているから知っているはず」とよく聞きますが、繰り返し言っているからといって伝わっているとは限りません。大切なことは相手の言葉にしてもらうこと、実際の作業に置き換えてイメージしてもらうことです。
相手の立場に立つこと、言葉を共有することの大切さを理解して、コンサルティングを行っています。
「基準を決めると手順がみえる。手順が見えると人が変わる。人が変われば現場が変わる。現場が変われば企業が変わる」
「当社の製品は地元密着型だから・・・」
「社員数も少ないし、よく話しをしているから・・・」
「事業継続はまだ先の話だから・・・」
会社を変えない理由はいくらでもあるでしょう。もし変えない理由がたくさんあるのであれば、それらの理由はないも同じです。変えたくないだけです。しかし、経営環境は確実に変わります。
・現在はインターネットを活用して世界に商品を提供できる時代です。みなさんのすばらしい商品を世界のみなさんが待っています。顧客満足とは何なのでしょうか?
・従業員は本当に商品の価値、企業の価値観を理解しているのでしょうか?お客様に貴社が提供したいものは何なのでしょうか?全員が同じ答えを持っている自信がありますか?
・人は明日目覚められる保証はどこにもありません。毎朝目が覚めること自体が奇跡かもしれません。社長を含め、会社の要員が欠けたときの準備はできていますか?
リスクヘッジとして、会社の仕組みを再検討してみませんか?
FSマネジメントからの提案です。